DRESS, DREAMS AND DESIRE:ファッションと無意識の対話

 

ニューヨークのFITミュージアムでは、「Dress, Dreams and Desire: Fashion and Psychoanalysis」展が開催されています。
2025年9月10日から2026年1月4日までの会期で、アレキサンダー・マックイーン、エルザ・スキャパレリ、ジャン・ポール・ゴルチエ、ヴィヴィアン・ウエストウッドなど、約100点の作品が展示されています。
ファッションと欲望、そして無意識の関係を探るこの展覧会は、衣服がどのように感情や潜在的な願望を表現するかを問いかけます。

 

 

本展のキュレーターであるヴァレリー・スティール(FITミュージアム館長)は、フロイトやラカンの理論をもとに、ファッションに潜む象徴性を読み解きます。
彫刻的なドレス、コルセット、帽子、シューズが、力、誘惑、慎み、そして脆さといった心の要素を映し出すオブジェとして登場します。
各作品は、夢と内なる緊張のあいだで揺れる「自己の投影」として提示されます。

 

 

鏡や光、空間の錯覚を用いた演出により、来場者はファッションと心理が交錯する没入型の体験を楽しむことができます。
「Dress, Dreams and Desire」は、ファッションが単なる外見ではなく、欲望と想像力を語る親密な言語であることを示しています。