シカゴ・アーキテクチャー・ビエンナーレ2025:変化の渦の中で

 

第10回目を迎える「シカゴ・アーキテクチャー・ビエンナーレ2025」は、2025年9月19日から2026年2月28日まで開催されます。
テーマは「SHIFT:ラディカルな変化の時代における建築」。
入場無料のこのイベントは、シカゴ文化センター、グラハム財団、ストーニーアイランド・アーツバンクなど、市内の複数会場で行われます。

 

 

30か国以上から100件を超える建築プロジェクトが集まり、集合住宅のあり方、移民が都市に与える影響、革新的な素材の活用などが探求されます。
注目の展示には、世界各地の住宅モデルを映像で紹介する「Inhabit, Outhabit」や、1893年の万国博覧会を想起させるレンガのモニュメント作品「TRACES」が含まれています。

 

国際的で開かれたプラットフォームを目指す一方で、社会的・環境的課題に対する政治的関与の薄さを指摘する声もあります。
『ル・モンド』紙は、このビエンナーレを「政治的に控えめ」と評し、掲げられたラディカルな変化に比して慎重すぎる姿勢を指摘しました。