『ザ・フェイス・マガジン:カルチャー・シフト』

2025年2月20日から5月18日まで、ロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーでは、展覧会「The Face Magazine: Culture Shift(ザ・フェイス・マガジン:カルチャー・シフト)」が開催されます。本展は、イギリスの伝説的な雑誌『The Face』に焦点を当てた回顧展です。1980年にニック・ローガン(Nick Logan)によって創刊された『The Face』は、ファッション、音楽、若者文化を融合させ、1980年代から1990年代にかけてメディアの風景を一新し、カルチャーの象徴的存在となりました。

 

本展では、コリンヌ・デイ(Corinne Day)、デヴィッド・シムズ(David Sims)、エレイン・コンスタンティン(Elaine Constantine)など、80人以上の著名な写真家による200点以上の写真作品を展示します。これらの作品の多くは、雑誌の誌面以外では初公開であり、『The Face』が現代の視覚文化に与えた多大な影響を示しています。

 

展示の中でも特に注目されるのが、1993年3月にコリンヌ・デイが撮影したケイト・モス(Kate Moss)の肖像や、1984年4月にジェイミー・モーガン(Jamie Morgan)が撮影したシャーデー(Sade)のポートレートです。これらの写真は、同誌の持つ大胆さと革新性を象徴しています。

 

ナショナル・ポートレート・ギャラリーの写真部門主任キュレーター、サビーナ・ヤスコット=ギル(Sabina Jaskot-Gill)の監修のもと、本展には『The Face』の元アートディレクター、リー・スウィリングハム(Lee Swillingham)、そして1990年代から2000年代にかけて同誌の美学に大きな影響を与えた写真家、ノーバート・ショルナー(Norbert Schoerner)も参加しています。

 

開館時間は毎日10時30分から18時まで。金曜と土曜は21時までの夜間開館も行われます。チケット料金は23ポンド(寄付込みの場合は25.5ポンド)、ギャラリー会員は入場無料です。