ミラノデザインウィーク2025:つながる世界

 

4月7日から13日まで、ミラノは「Connected Worlds(つながる世界)」をテーマにしたデザインウィークを開催し、街全体がデザインの舞台となりました。
カッシーナ、ディモレスタジオ、ケリー・ウェアストラーなどの著名ブランドが劇場や歴史的建築を使って、家具、光、音、動きを融合させた没入型インスタレーションを展開。デザインはギャラリーの枠を超え、五感と感情で体験するものへと進化しました。

 

 

サローネ・デル・モービレでは、2,000を超える出展者が未来のビジョンを披露し、世界的な存在感を改めて示しました。ユーロルーチェでは革新的な照明が注目され、サローネサテリテでは37カ国から集まった若手デザイナーたちの才能が輝きました。ルイ・ヴィトン、エルメス、グッチといったファッションハウスもデザインの舞台に登場。
アートと職人技が融合し、デザインの枠を超えた表現が見られました。

 

 

街全体で、サステナビリティやクラフトマンシップ、文化的なストーリーテリングに焦点を当てた展示が展開されました。ロエベは25人のアーティストと共にティーポットの再解釈に挑戦。
レクサスやデルヴィスも感情に訴える空間を提案しました。各地で共通して語られたのは、「美しさや機能性」だけではない、人と環境をつなぎなおす「体験としてのデザイン」へのシフト。
未来のデザインの、より人間的で繊細な輪郭が浮かび上がった1週間でした。