18世紀のファッション 幻想として受け継がれる遺産

 

パリ市立モード美術館であるパレ ガリエラでは、18世紀が現代ファッションのイメージに与え続けてきた影響に焦点を当てた新たな展覧会が開催されている。
「La mode au 18e siècle, un héritage fantasmé」と題された本展は、2026年3月14日から7月12日までパリで公開され、今なお創作を刺激し続ける時代を、感性と美意識の視点から読み解く。
単なる歴史展示にとどまらず、この時代がどのように理想化され、再解釈され、再構築されてきたのかを探る内容となっている。

 

 

会場では、当時の衣服、貴重なアクセサリー、希少なテキスタイル、図像資料を組み合わせた構成を通して、豊かなボリューム、贅沢な素材、精緻なディテールに彩られた18世紀の装いが紹介される。
パニエドレス、コルセット、繊細な刺繍、光沢のあるシルクが描き出す壮麗なシルエットは、ラグジュアリーとエレガンスの概念を形作ってきた。
その美学が後世でどのように再解釈されてきたのかを対比的に示している。

 

 

本展は「幻想としての遺産」という概念を通じて、ファッションが過去を欲望と想像の対象へと変換していく過程を浮かび上がらせる。
記憶と創造のあいだで、18世紀は今なおイメージ、形、物語の源泉として現代のクリエイションを刺激し続けている。
歴史とモードの絶え間ない対話を明らかにし、衣服が文化的かつ象徴的な言語であることをあらためて示す、知的で洗練された展覧会である。