WILLY CHAVARRIA X ADIDAS

6月27日、パリの厳かなSalle Pleyel（サル・プレイエル）にて、Willy Chavarria（ウィリー・チャバリア）はadidas Originals（アディダス・オリジナルス）とのコラボによる2026年春夏コレクション「HURON（ヒューロン）」を発表しました。本カプセルは「レジリエンス（回復力）」と「尊厳」をテーマに掲げ、力強く社会的なメッセージを込めたワードローブを展開。

張りのあるショルダーのスーツ、オーバーサイズのポプリンシャツ、テクニカルパネルを取り入れたジップアップスウェット、大きめのパンツなどが、ドラマチックなテーラリングとワークウェアの要素を融合させています。フローラル刺繍、手書き風のグラフィック、落ち着いた色味が、社会的な荒々しさと洗練されたエレガンスの緊張感を演出します。

スポーツウェアの要素は、adidasの定番アイテムを再構築することで明確に表現されています。再解釈されたジャージ、コントラストの効いたポロシャツ、解体的なトラックスーツが、3本ラインのオーバーサイズジャケットやテクニカルメッシュのセットアップと共演。アクセサリーには、ユーティリティバッグ、装飾的なボクシンググローブ、刺繍入りキャップなどが含まれ、デザイナーの荒々しく感情的な世界観に呼応します。コレクション全体は、力強さを内包するやさしさによって表現される、包括的なメンズウェアを提示しています。

スニーカーは今回もコラボの中心であり、Megaride AG、Megaride AG XL、彫刻のようなSuperstar、再構築されたJabbar Lowの4モデルが登場しました。しかし最も観客の心に残ったのは、世代を超えたキャスティング、まばゆい白色照明、ドラマチックな音楽を融合させたショー全体の演出。Willy Chavarriaは、自らの個人史に根差し、ファッションを通して男性性の再定義に挑む、感動的なコレクションを完成させました。