デイヴィッド・ホックニー 25
2025年4月9日から8月31日まで、パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンでは、「David Hockney 25」と題した展覧会が開催されます。本展は、20世紀と21世紀を代表する最も影響力のあるアーティストの一人、デイヴィッド・ホックニーに捧げられた特別な回顧展です。1955年から2025年にかけて制作された400点以上の作品を通じて、ホックニーの創作の世界に没入することができます。
来場者は、ホックニーが用いた多様な技法を体験できます。油彩やアクリル絵具による絵画、インクや鉛筆、木炭による素描、さらにiPhoneやiPadで制作されたデジタル作品などが展示されます。代表作としては、《ア・ビガー・スプラッシュ》(1967年)、《アーティストの肖像(プールにいる2人の人物)》(1972年)などがあり、数十年にわたる彼のスタイルの進化を物語っています。
展覧会では、ホックニーのキャリアの中でも特に直近25年間に焦点を当てています。この時期、彼は新しいメディアに挑戦し、繰り返し取り組んできたテーマを再解釈しました。中でも注目すべきは、ノルマンディーで制作された巨大な風景画で、iPadとキャンバスを用いて描かれ、自然や季節の移り変わりに対する彼の継続的な関心が表現されています。
デイヴィッド・ホックニー自身もこの展覧会の構成に深く関わり、チームと共に作品の選定や展示ルートの設計に携わりました。彼は「この展覧会は私にとって特別なものです。なぜなら、ルイ・ヴィトン財団の11のギャラリーすべてを使用した、過去最大の展示だからです」と語っています。
また、ルイ・ヴィトン財団では、展覧会に関連した子ども向けワークショップや家族向けのガイドツアーも開催されており、年齢を問わず来場者がホックニーの作品世界をインタラクティブに楽しむことができます。
